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小さな家づくり(その8:建具工事)
土台の上に、ドアの下部と接する部分の木材を上乗せする。
土台にはアンカー・ボルトが出ているためその部分を金具に合わせてカットします。

ドアの枠部分に2×6材を使いました。
一般的な建具のドアはフレッシュ・ドアと言って、ベニア等の薄い板を2枚張り合わされたドアが多いが、今回製作したドアは無垢材を使用しました。
これは、ドア・ノブの加工を考慮しての判断となりました。
ドアの中央部の木材をカットしてノブの金具を埋め込みます。
このカッティングが緻密な加工であるため苦労しました。
ドア枠となる2by6材4本と、ドアの窓となるアクリル板を支える木材を組み合わせてドアの外観を検討しました。
  ドアの外観イメージがつかめ、問題が無いことを確認してから、縦材と横材をそれぞれ木工ボンドで仮止めしました。
  縦材の中心線に5mmの溝を切って、上下の支持材の中心線にも5mmの溝を切りその溝に、5mmの透明なアクリル板を挿入してガラス窓のような形にしました。

   2本の支持材にアクリル板を挿入して組み立てた後、ドア枠の縦材にそれらを挿入して組み立てると、アクリル板はガタガタすることなく、ぴたっとセットされました。
なお、工事中のためアクリル板は傷防止のためのカバーとなる紙で両面が覆われています。
   ドア枠の縦材中央部をカッティングしてドア・ノブを設置する部分を作りました。
木材の内部を複雑にカットしなければならなく、注意深い加工が必須となります。
これが上手くできれば、もうドアは完成したも同然です。
   完成したドア枠を建物の玄関に当たるドア受けに設置してみました。
全ての面で1〜2mm程度の隙間で狂いも無くぴったりと入りました。
   複雑なドア・ノブの加工が成功したので、
このような立派な錠を取り付けることが出来ました。
   最後に、ドア枠とドア枠の空間部を1by2材を取り付けて、空間をすべて埋めると、
ドアの完成となります。
建物とは3つのヒンジで取り付けられています。
   同じ要領で、アクリル板を使い枠に収めた窓を作成しました。左右対称になった窓が4つから出来ています。
   窓の開閉は横方向に開く構造としました。そして、開けた時にドアにぶつからないように工夫しました。
   窓はそれぞれ180度開閉できます。
ただし、4つを全部を一度に開く場合は
この写真のような開け方が綺麗です。
   すべてを自作でつくった窓の他に、サッシ・メーカーが作った枠組みを購入してきて、建物に合わせて加工して、そこへ市販のサッシ窓を取り付ける方式の窓もあります。製作日数は短くなりますが、面白さに駈けるような気がします。